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岩城課長は我々に向かって親指を立ててウインクした。
すると部長、社長も親指を立ててウインクを返した。
異常なまでに気持ち悪い。
そして思いっきり立ち上がった岩城課長は颯爽と走り出し、壇上に続く階段の前で三段跳びの要領でお尻をふりふりしながら、ステップを踏んだ。
…しかし、岩城課長はいつもの岩城課長だった。
最後の踏み込みの時、踏み込んだ方の靴が脱げてしまい、ジャンプが中途半端になってしまったのだ。
そしてつま足が階段に引っかかり、そのまま階段の角に顔から豪快に突っ込んで、顔面を強打してしまった。
「課長ーーー!!」
それを見た部長は課長を助けようと、慌てて席から立ち上がろうとしたが、テーブルに挟まれ上手く立ち上がれず、バランスを崩して後ろに倒れ、後頭部強打した。
「部長ーーー!!」
部長が倒れる瞬間、藁をもすがる思いで掴んだのは社長の頭。するとどうだろう…社長のダンディな髪が…
「社長ーーー!!!」
有休使ってやってきたポポデミー賞。
やっぱりうちの上司達は凡人には理解できない伝説をまた1つ残し、今日から有休3日を使うことになるのだった。
「…」
「…」
「あちゃー。やっちまいましたね。課長」
「ほら、思った通り。なんであんな人たちをぽぽさんはトップバッターに持ってきたのかしら?」
「ま、いんじゃね?それよりmeiさんと夏海さんお菓子と記念品渡せずに困ってるけど、どうする?」
「あそこにいるヒラ社員(主人公)さんに渡しましょ」
「だな。じゃー!それでは岩城課長でしたー!皆様盛大な拍手をお願いします!」
ポポデミー助演男優賞
岩城課長
『何がしたいんだ!?』
作者:タッくん
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