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会場内が暗転する。周囲がざわつき出すと突如エンジン音が唸りを上げる。
そして壇上の真ん中にスポットライトが一筋の光を照らした。
「ジョニー!!」
興奮した誰かが叫ぶ!爺ちゃんの愛車だ。
ドアを開けると真っ白なタキシード、イカつめのサングラス、金色のネックレスに身を包んだいかにもヤクザな男が立っていた。
「薫さーん!うおおおおお!」
「カッコいーー!!!」
その人物は僕の爺ちゃんだ。
深沢のみんなが爺ちゃんに声援を送る。僕も彩花も純も懸命に爺ちゃん声援を送っていた。
やっぱり爺ちゃんはカッコいい!
さっき、ぽぽあっとさんって人とお話したんだけど
「翔大君のお爺様は本当にカッコいい。あの破天荒さ、芯の強さはまさに日本男児だよ。憧れるし尊敬しかない。翔大君もお爺様のように逞しい男になってね」
って言ってたんだ。爺ちゃんはやり過ぎなとこもあるけど、でもみんながカッコいいって思ってる。
僕だって爺ちゃんみたいにカッコよくなるぞ!
「瀧沢さんおめでとうございます。記念品の贈呈になります」
「いや、俺はいい」
え?爺ちゃん、何を言ってるの?
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