643人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
フッと不敵な笑みを浮かべると、
若槻総支配人はキッチンカウンターへと入っていく。
アイスピックで氷を砕く姿、
ライムをカットする姿―…
っていうか、引っ越したばかりでお酒だけならともかく、ライムなんて代物があるなんて所がまた、若槻頼近様なら納得という感じ。
とにかく、
グラスにスピリッツを注ぐ姿も、ジュースを注ぐ姿も、
ステアする姿もとにかく全部かっこいい……
「シェイカーは使わないんですか……?」
「ギムレットのほうがいいの?」
「いえ……」
頼くんが作ってくれるものならなんでも……ウェルカムです……
「ほら」
「ありがとう……ございます……」
差し出されたのは、ジン・ライム。
「きれい……」
綺麗なグリーン。力強いジンと爽やかなライムの香り……
最初のコメントを投稿しよう!