【絶対なる】一夜【支配9】

13/15

643人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
フッと不敵な笑みを浮かべると、 若槻総支配人はキッチンカウンターへと入っていく。 アイスピックで氷を砕く姿、 ライムをカットする姿―… っていうか、引っ越したばかりでお酒だけならともかく、ライムなんて代物があるなんて所がまた、若槻頼近様なら納得という感じ。 とにかく、 グラスにスピリッツを注ぐ姿も、ジュースを注ぐ姿も、 ステアする姿もとにかく全部かっこいい…… 「シェイカーは使わないんですか……?」 「ギムレットのほうがいいの?」 「いえ……」 頼くんが作ってくれるものならなんでも……ウェルカムです…… 「ほら」 「ありがとう……ございます……」 差し出されたのは、ジン・ライム。 「きれい……」 綺麗なグリーン。力強いジンと爽やかなライムの香り……
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

643人が本棚に入れています
本棚に追加