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今、見える範囲では、若槻総支配人は裸。
スーツを着てると細身に見えるのに、脱ぐと程よく筋肉がついてキュッと引き締まった上半身が差し込む光よりマブシイ。
そして、シーツに隠れた下半身は―…
か、下半身は……っ、
どうなっているのか、シーツを剥ぎ取ろうと震える手を伸ばすのだけど、
「(ダ、ダメ……ッ!)」
もしオープンな状態だったら、私、壊れてしまうかもしれない。
この何年分もの欲求も何もかも決壊なんてことになったら不味い……!
って、ちょっと待て。
私は?
私の姿はどうなっているの?
と、視線を自分の身体に慌てて向ける。
「うっ……」
キャミソール姿で、ショーツとブラは着けてる。
これは……アウトなのか、セーフなのか、中間過ぎて判断に迷う。
ど、どっちなの……!?
と、頭を抱えてしまうと、その時、
「おはよう」
声がした。
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