【絶対なる】任務【支配10】

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私の頭の中でぐるぐるとその三文字ばかりが回っていると、 「―…わかりました」 若槻総支配人がそう言って、携帯の通話を切った事に気づいた。 「「・・・・・・」」 何とも言えない妙な空気が漂ってる。 誰?今の電話誰から?どんな話をしたら、頼―…若槻総支配人にあんなに歯切れの悪い電話対応をさせることが出来るのですか? っていうか、〝ゆかり”って誰っ……!? 俯いて、ぐるぐるとそんな事を考えていると、 「何?その顔」 「え……っ」 「暗い顔して何で黙り込む」 「べ、別に暗い顔なんて……」 「気になってる?」 「な、ナニガですかっ?」 「今の電話」 「……っ!」 直ぐに私の心の中を見透かしてる、若槻総支配人! 「ぎょ、〝業務”に関することであれば伺いますがっ」 あ~…声裏返った! 「関することでなければ?」 「プ、プライベートの事であれば……私が立ち入ることではない……ですから……っ」 「ふーん。そう」 「そう、です……」 チクチク……チク。 あぁ、もうヤダ。この会話のやりとり、小さな針でつつかれてるみたいになる。 また、この空間には、微妙な沈黙が広がる。 と、 「今日のスケジュールだけど、」 若槻総支配人が口を開く。
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