【絶対なる】一夜【支配9】

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「お前が風邪を引いて秘書不在になったら俺が困るんだぞ」 「も、申し訳ありません……」 「せめて毛布でもかけてやろうとしたら、熱いとかいって取っ払われるし」 「そっ、それは……」 夢であのシーンを見ていた真っ只中だったからとしか思えない…… 「かと思ったら、寒い寒い言い出して震えてるしな。意地を張らずに俺の厚意に甘えればいいものを」 「申し訳ございません……」 私、そう謝罪の言葉を口にするけど、アレ?って思う。 大体、帰るっていう私を我が儘言って連れてきたのは若槻総支配人じゃないですか。 私の寝る場所がないにも関わらずに連れて来た癖に、何だか私が意地を張って若槻総支配人に迷惑をかけているみたいじゃないですか。 「何だよ。何か反論したげな顔だな」 「いえ……」 めっちゃ反論したいけど、やめておこう…… 「何なら温まるか?」 「はっ!?」 「俺、今シャワー浴びたから、お前も使え。湯船も溜めたままにしてるし」 「……」 な、んだ。 お風呂に入って温まれば?って話デスカ…… って、私ってばまた何を想像してるのっ!?
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