16話温泉旅行

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「何か曲聞くか?」 大人しくなった苗の頭を撫で、晴樹は曲をかけた‥ UPテンポな曲につられ苗はついつい体が動く。 「よぅ!よぅ!チキチキよぅ! アォ!!」 「──…っ‥」 ラップのリズムに乗りながらエアードラムを激しく叩き首を振る‥‥ 晴樹は少し運転しにくくなっていた。 「苗‥ 気が散るからやめてくれ」 「あ、ごみん‥//‥」 ノリ過ぎるからと晴樹はCDからラジオにかえる‥ ラジオからはクラシックのメロディが流れ始め、苗は静かに‥‥‥ 両手を広げた 「‥‥っ〰〰」 イラッとしながら運転中の晴樹は苗の手を煙たそうによける 苗は自分の世界に入ってしまっていた‥ ♪タラ~リ~ラリ~ラ… 爽やかなメロディとともに流れだす歌声と苗がハモる‥ 「♪わ~たしのぉ~おはぁ‥」 「もう、いいわボケ!!運転しにくいだろ!??」 晴樹は苗の広げた手をはたき落とした。 「あー兄さん見て見てぇ」 晴樹に叱られ大人しくなったのもつかの間‥ 苗は車の外の景色を見てはしゃぎ始める
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