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「はぁ~食べたねぇ‥‥
さすがに生モノだから持って帰れないかぁ‥‥‥」
いつもどうりの苗の発言に苦笑いしながら晴樹は言った。
「帰りになんか土産でも買ってきゃいいだろ?
明日もあるんだから」
「それもそだね!」
嬉しそうに笑う苗に晴樹も笑みを返した。
そして、旅館の人が食事の後を片付け布団を敷いて出ていく‥‥
「はぁー
なんかしんどい!!
飲みすぎた!!──」
布団が用意された瞬間、晴樹はその上に転がり横になっていた。
‥あ、もしかして今頃効いてきた?
苗は瞳をキラリとさせて思わず笑みを浮かべる。
そう、あの手の飲み物は後から効いてくる‥‥
ぐったりと伸びる晴樹にワクワクしながら苗はデジカメを手にした‥‥
「なえ‥‥」
甘ったるい声で呼ぶ晴樹に苗はびくつく‥
振り返ると長い足をはだけた虚な眼差しの兄さんが苗を見つめている
「──!?」
セクシーショットだ!
苗は構わず写真を撮った
「なに、こんなとこ撮ってんだょ‥‥」
甘ったるい声で言われても恐くも何ともない。
「なえ‥‥風呂入りたい」
「ダメだょ飲んでから入っちゃ‥‥」
「苗と一緒に入りたい‥」
「ダメだょ!」
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