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「スズキ ミユさん、こちらへどうぞ」
病院の独特な匂いが不安になる。重い足取りで呼ばれた診察室へ向かった
「どうぞ」
オールバックで黒が少し混じった白髪のメガネをしたダンディーな雰囲気をかもし出している先生が座っていた
「あの、私なにか異常があったんでしょうか」
恐る恐る訪ねた
「検査の結果、末期のガンです。」
「ガ、ガンって、死ぬんですか私!」
いきなりガンです。なんて笑うに笑えない
「残り、わずかしか、生きられません。」
「まってよ、私まだ若いし死ぬなんて、ねぇ?あり得ないでしょう?先生!」
「スズキさん落ち着いて」
「落ち着けるか!なんで私なのよ、なんで…」
どうして私がこんなに辛い思いをしなくちゃいけないの。
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