ウカツな赤ずきんちゃんが俺様狼さんに溺愛されました

3 燈子の日常

《以下、燈子の想像》

『バ・イ・ト、だぁ～～？
そ、それは…男もいるのか』
『皆さん女性ですよ？』

『ま、まさか男性客の隣に座ってお酌をするような…』

『ダンナサマが行くようなお店は、夜しかやってないです。昼ですよ、昼間』

『で、でも…電車やバスで行くんだろ？』
『まあ、クルマでは行かないですけど』

『事故やチカンに遭うかもしれない。
　いや、待てよ！ストーカーやナンパだって…
　そうだ！女ばかりでも、
“合コンの数合わせ”　なんか頼まれたら、オマエ断れないだろう。
　やはりダメだ、今回は止めておきなさい。
　バイトは……危険すぎる』

『え～～、そんな殺生な！』

『ダメ、ゼッタイ、ダメ。
というか、ヤダヤダッ！！！』

　………。