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そして12時は
就寝。
燈子がシェードランプの明かりを落とせば、いつもの如く濃厚スキンシップに突入する。
「アッキートさんっ」
「燈子……」
きゅうっと抱きつこうとした燈子。
しかし今夜の秋人は、それすら待てないとばかりに彼女の手を自分の側に引き込んだ。
「ふぎゃっ、…アキトさ…ん…?」
仰向けた自分の上に乗せ上げると、後頭部を抱えて自分の顔に寄せる。
「ん、ふぅ…」
唇を重ね合わせると早々に綴じ目を開かせ、己の舌を突き入れた。
あ、あれ?
今夜の彼は、ちょっとだけ余裕がないみたいだ。
いつもの彼ならば艶めいた文句のひとつも囁きながら至極丁寧に、
有体に言えばシツコイくらいキスをする。
「ん…燈子…」
それが、キスもそこそこに、もどかしげに胸を開き、幼顔に似合わない、大きめの乳房に顔を埋めた。
片方の突端を唇に食み、ゆるりと舌でなぞる。
「ちょっ…待っ…」
燈子は、くすぐったいのと恥ずかしいので、どうしていいか分からない。
片方の乳房を片手で思う形に変えられていく己の乳房を眺めながら、燈子はふと可笑しくなった。
何だか、おっきな赤ちゃんみたい。
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