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しんと場が静まって、秋人の顔に、今日初めての視線が集まった。
_手土産の効果はあったようだ。
社長の薫陶。
あんな紹介なんかよりも、こいつらはずっと俺の名前を覚えたはずだ_
心とは裏腹に秋人は、慌てたようにへりくだる。
「いえ、私はマニュアルどおり、当然の処置を…」
「したまでのコトだな、大神常務」
金属音のような冷ややかな声が、突如秋人を遮った。
「え、ええ。
その通りです。光仲専務」
「ならば社長、取り立てて言うほどの事ではありません。それより次の議題ですが……」
議論は喧々諤々(けんけんがくがく)と再び熱を取り戻した。![image=503067368.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/503067368.jpg?width=800&format=jpg)
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