5 ライバルは

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 しんと場が静まって、秋人の顔に、今日初めての視線が集まった。 _手土産の効果はあったようだ。  社長の薫陶。  あんな紹介なんかよりも、こいつらはずっと俺の名前を覚えたはずだ_  心とは裏腹に秋人は、慌てたようにへりくだる。 「いえ、私はマニュアルどおり、当然の処置を…」 「したまでのコトだな、大神常務」  金属音のような冷ややかな声が、突如秋人を遮った。 「え、ええ。 その通りです。光仲専務」 「ならば社長、取り立てて言うほどの事ではありません。それより次の議題ですが……」  議論は喧々諤々(けんけんがくがく)と再び熱を取り戻した。image=503067368.jpg
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