6 セレブのランチ

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「お噂では、御主人様は女性に相当おモテになるとか」 「独身時代には“かなり”見境もなく……アラ失礼」 _うぐっ。  いきなり地雷キタ!_ 「は、ははは。まあ……なかなか大変ですよネ~」  私は苦笑いで返事を濁した。 _彼女達のいうことは嘘ではない。  というか全くその通りだと、  3年間も直属の部下をやっていた私は知っている。  結婚前のヤツは 『同じ女は二度と抱かない』  と豪語する社内でも名うての遊び人、泣かせた女は数知れず、抱いた女は星の数。  自分から『女の子大好き』と公言して憚らない、正真正銘、ゲスの極み男だった。  そんな彼に、3年間も一緒にいながら全く手出しされなかった私が、何故プロポーズされたのかは、未だに謎なんだが…  結婚した今でも彼が、一夜きりの関係を『浮気』と認識しているのかどうかは、正直疑わしいところだ__
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