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「お噂では、御主人様は女性に相当おモテになるとか」
「独身時代には“かなり”見境もなく……アラ失礼」
_うぐっ。
いきなり地雷キタ!_
「は、ははは。まあ……なかなか大変ですよネ~」
私は苦笑いで返事を濁した。
_彼女達のいうことは嘘ではない。
というか全くその通りだと、
3年間も直属の部下をやっていた私は知っている。
結婚前のヤツは
『同じ女は二度と抱かない』
と豪語する社内でも名うての遊び人、泣かせた女は数知れず、抱いた女は星の数。
自分から『女の子大好き』と公言して憚らない、正真正銘、ゲスの極み男だった。
そんな彼に、3年間も一緒にいながら全く手出しされなかった私が、何故プロポーズされたのかは、未だに謎なんだが…
結婚した今でも彼が、一夜きりの関係を『浮気』と認識しているのかどうかは、正直疑わしいところだ__
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