7 明日は休日

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「あれ?オオカミ課長? カチョーがナゼここに……」  どうやら記憶が後退して、会社時代に遡ってしまっているようだ。  秋人は深く息を吸い込んだ。 「落ち着けッ! 赤野燈子(あかのとうこ)っ!!」 「ひっ、ははははいっ。 申し訳ありませんでしたっ、カチョー!」  目を白黒させ、ピシッと敬礼した燈子。  身に覚え込まされた恐怖はいつまでも残っているらしい。 _犬の躾みたいだな_  秋人は、頭の隅で考えた。 ………… 「どうしたんだ一体。  服も着替えずに、死んでるのかと思ったぞ」  ホっと安堵の息を吐き、尋ねる秋人に、 「それがねぇ、戻ってからの記憶の糸がプッツリと」  我に返った燈子は、ようよう思い出しながら、昼間の出来事を話始めた。  彼女はストレスを睡眠で解消する体質らしかった。   「そうか、口につけてたのはバーガーのケチャップだと。  まあ良かった。  ん?  あ~!またオマエそんな短いワンピースを着て!」 「またそこですかぁ?」  うんざりと燈子は秋人を見上げた。  彼は燈子の服装の露出にとても厳しい。
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