7 明日は休日

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 一悶着はあったものの。 「じゃあ今夜は、久々に2人で祝杯とでもいくか。  互いに上手く乗り切ったって事で」  元々機嫌が良かった秋人は、にこやかに燈子を誘った。 「いいの?疲れてるんじゃ…」 「構わないさ。明日は休日だ」  燈子の顔にパアァッと喜びが広がった。 「久々の……夜デートですね!  ではでは、さっそく準備をして参ります」  ヒャッホウ!  奇声とともにベッドからピョイと飛び降りた燈子。  しかし秋人は、ベッドに残っていた彼女の右腕を掴んだ。 「待った、燈子」 「?」  燈子が振り返って首を傾げる。 「『おかえり』がまだだった」 「わわっ」  驚く燈子をあっと言う間に自分の側に引き寄せて、目一杯に抱き竦める。 「も~、甘えんぼの…秋人…さん」  彼の手にじわりと力が込もる。  秋人は、腕の中でじっとしている燈子を覗き込むと、フッと安堵の息を吐いた。  甘えんぼだって?  生意気な。  だってきちんと確かめときたいだろう?  柔かくって暖かい、確かな存在を。  本気で心配したんだからな。
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