7 明日は休日

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 やがて燈子が腕の中で、モゾモゾと、窮屈そうに身体を動かし始めた。  「?」  秋人が腕を弛めると、燈子は自由になった両手を彼の首に回した。 「おかえりなさい」  甘やかに耳元に囁くと、そっと頬に口づける。 「ばっ…か」  背筋に通った、ゾクリとする快感に、つい情欲がそそられる。  …そんなつもりじゃなかったのに。  これはオマエが悪いよな。    悪戯げにチラッと舌を見せた彼女に眉尻を下げると、秋人は優しくキスを返して、彼女を再びベッドに横たえた。 「もう…  時間、無くなっちゃいますよ」  恥ずかしげに目を逸らしつつ、燈子がプックリと頬を膨らます。 「店は夜通し開いてるさ。   今夜はまだ…長いんだ」  額を軽くぶつけ合う。    そう、明日は休日。  久しぶりに、朝寝坊も悪くない。  image=503069836.jpg
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