2 今日から俺は

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______  再び、現在の車内。 「そう言えば大神常務、来週が初の役員会っすよね」 「ああそうだ、5月1日、GWの中日が初顔合わせになる。 何だ、情報が早いじゃないか」  青い顔をしてシートに寝そべっていた沖本は、跳ねるように起き上がった。 「へっへ~。  ちなみに、常務は誰派に付く気なんすか?教えて下さいよ。  副社長?専務? それとも…穏健派の人事部長…とか?……ウワワッ!」  キキーーィッ    タイヤの摩擦音とともに。  スプリングの悪い社用車で、沖本の身体が大きく揺れた。    秋人が急ブレーキをかけたのだ。 「…料金所だ」  再び緩やかに発進させながら、秋人は冷ややかに答えた。 「誰に頼まれたのか知らないが。 どっちにしろ、オマエみたいな口が軽いのに話す気はない」   「はは……そっスよ…ねぇ」    沖本は額の冷や汗を拭うと、気まずそうに車窓に目を移した。
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