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「じゃあ、どうしたらいいんだよ」  溜め息を吐きながら眉を顰め、腕の中にいる美嘉の背中に問い掛ける。大石に認められて直属の部下になれたのは嬉しいが、今はただの雑用係。給料も高が知れている。そこから直ぐに稼げるようになる方法など、思いつかない。 「……そうね。じゃあこれくれたら直ぐOKしてあげる」  直人に背中を向けたまま、美嘉はぼそりと呟いた。 「え、何?」  今まで拒否するだけだった彼女がそんな提案を切り出すなんて、初めてだった。直人は驚いて、目を瞬かせる。美嘉はゆっくり振り向いて、彼の瞳を捕えた。 「あんたの社長の首」  冗談とも本気とも付かない表情でそう言って、美嘉は妖艶に笑った。   END.
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