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そして、10月も終りの金曜日、夕方。
大好きなカフェモカが入ったカップを片手に、
窓外の交差点の、行き交う人々を
ぼんやりながめてると、
「アゲハちゃん。お待たせぇ～。」
元気な声が、私の背後から飛んできた。
座ったまま振り向くと、私の横には、
フラペチーノ片手に、軽く汗を滲ませた華さんが
立っていた。
ショートボブの髪をかきあげ、
「ズズズズズズゥーーーーｯｯｯ」
フラペチーノを一気に半分くらいすすり上げ、
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