〈4〉 喪失
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まだ少し震えるこう子の背中。髪をかきわけるようにして白い首筋に舌を這わせると、ーー這わせると、そこに恐ろしくも哀しいものを見たーー夢ならば覚めろと思うほどの。 それは、ひとつ、ふたつ、みっつ……みっつばかりの青い鱗のような物が、皮膚の一部に硬く貼り付いる。 決めつけてはならぬと思う一方で、このような症状の病などひとつしかないことに気づいていた。
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