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「今日は本当は鎌倉に戻るはずだったんだけど、昨日は妖霊星が降ったから明日に延期するんだって」
眞一の部屋に来た葵は「怖いなぁ」「やだなぁ」と某怪談師のように呟きながら言った。
「妖霊星?…あぁ、箒星のことね
綺麗だったね」
「凶事の前触れだよ、気味悪い」
「綺麗だなんて思えませんよ」
葵と律は怪訝な顔をしている。
「あれは隕石が地球に落ちて燃えてるだけだから凶事じゃないよ」
箒星は隕石ではないようだが、筆者は詳しくないため各人で確認お願いします。
「眞一、なにそれ?未来語?」
「知らない言葉です…」
葵と律はより怪訝な顔をした。
眞一は律に紙と筆を用意してもらい紙に丸を書く。
「これが僕たちが住んでる地球」
「地球って何?」
あっそうか…
戦国時代に宣教師たちが来るまで日本ではまだ地球が丸いって知らないんだっけ…
眞一はわかりやすいように噛み砕きながら葵たちに説明した。
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