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「眞一、よくわかんない」
葵は寝っ転がりながら頬を脹らました。
地球に始まり、太陽、月、星などについて説明したのだがご理解頂けなかった。
「うちも話が大きすぎてわかりませんでした」
律は困り顔で申し訳なさそうに微笑む。
「写真でもあればよかったんだけど…」
「あっまた未来語だ」
葵は頬を脹らまし抗議する。もう眞一からよくわからない話を聞きたくないらしい。
「眞一さまがいた時代はうちの知らない言葉がいっぱいありますねぇ」
「そうだね、律さんたちが僕の時代に来たら驚くよ」
テレビ、車、見るもの全てが驚くことだろう。
あぁ…戻りたい
「国に顔だしてないなぁ」
葵がぽつりと呟いた。律も頷く。
「二人とも何処出身なの?」
「私も律も国は下野だよ」
「葵さまは宇都宮でうちは足利なんです」
「僕も未来のだけど宇都宮出身だよ」
「へぇ~、なんだか縁を感じるね」
葵は嬉しそうに笑う。
そうか…生まれた時代は違うけど僕らは栃木県民なんだな
眞一は胸が温かくなるような気がした。
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