第1ノ章 “出逢い”

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なんか…とても苦しそう! わたしは放っておけず こ、怖かったけど…意を決して 呻き声が聞こえる路地裏に入った するとそこにはずぶ濡れになった 1人の男性が壁にもたれかかって 力なく座っていたの! わたし (結城 美月) 「あ、あの!大丈夫ですか!」 わたしはすぐその人に駆け寄った 顔はフードで隠れて見えなかったけど… 洋服はびしょびしょで… 触れてみた彼の頬は冷たかった ? 「ッハァ…ッハァ… き…君…だれ…?」 ど…どうしよう… わたし (結城 美月) 「あ、あとで自己紹介します!」 とっさに彼の額を触ってみる すごい熱だわ! わたし (結城 美月) 「あ、あの…立てますか…?」 わたしは傘を片手に雨から彼を守りながら 恐る恐る訊ねてみた ? 「ハァ…ッ…う…うん…」 彼はふらついていたけどゆっくり立ち上がる わたし (結城 美月) 「あ、歩けます…?」 わたしよりも遥かに長身の彼を 見上げるわたしは肩をかそうと近づく ? 「ハァ…ハァ…だ、だめ… 君の服…濡らし…ちゃう…から…」 苦しそうに喋る彼… 見ず知らずの人で顔もよく見えないし 無用心なのは分かってるけど… なにかしてあげないと 死んでしまいそうだから…image=502872587.jpg
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