34人が本棚に入れています
本棚に追加
なんか…とても苦しそう!
わたしは放っておけず
こ、怖かったけど…意を決して
呻き声が聞こえる路地裏に入った
するとそこにはずぶ濡れになった
1人の男性が壁にもたれかかって
力なく座っていたの!
わたし
(結城 美月)
「あ、あの!大丈夫ですか!」
わたしはすぐその人に駆け寄った
顔はフードで隠れて見えなかったけど…
洋服はびしょびしょで…
触れてみた彼の頬は冷たかった
?
「ッハァ…ッハァ…
き…君…だれ…?」
ど…どうしよう…
わたし
(結城 美月)
「あ、あとで自己紹介します!」
とっさに彼の額を触ってみる
すごい熱だわ!
わたし
(結城 美月)
「あ、あの…立てますか…?」
わたしは傘を片手に雨から彼を守りながら
恐る恐る訊ねてみた
?
「ハァ…ッ…う…うん…」
彼はふらついていたけどゆっくり立ち上がる
わたし
(結城 美月)
「あ、歩けます…?」
わたしよりも遥かに長身の彼を
見上げるわたしは肩をかそうと近づく
?
「ハァ…ハァ…だ、だめ…
君の服…濡らし…ちゃう…から…」
苦しそうに喋る彼…
見ず知らずの人で顔もよく見えないし
無用心なのは分かってるけど…
なにかしてあげないと
死んでしまいそうだから…
最初のコメントを投稿しよう!