第1ノ章 “出逢い”

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わたし (結城 美月) 「もう…喋らないでください… わたしの服が濡れようと構いません…」 わたしは彼に肩を貸す ここからわたしの家はすぐ近い… ? 「…ッ…ハァ…ハァ…」 彼はなんとか足を踏み出して わたしはそんな彼の歩調に合わせて歩く 息づかいがやっぱり苦しそう しかもずぶ濡れで体力を相当消耗してる… ゆっくりではあったけど 確実にわたし達は一歩一歩自宅に近づいてる! しばらく、歩きようやく わたしのアパートが見えてきた! で、でも…わたしのアパート… 3階建てでエレベーターはない しかもわたしの部屋は最上階の3階だ… 仕方ないわ…! わたし達はアパートに入り 傘を閉じたわたしはそれを腕にかける わたし (結城 美月) 「あ、あの…まだ…歩けますか…?」 わたしは支えてる彼を見上げる ?  「ハァ…ハァ…ッゴホゴホ… う…うん…やって…みる…ッハァ…」 彼は相変わらず苦しそうで… 申し訳ない気持ちになりながらも わたしは頷いて… 階段の一段目に足を乗せる彼もふらつく 足取りではあったけど一段目に足を乗せる わたしの服は彼を支えてたせいか すっかり濡れてしまったけど気にならなかった…
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