第1ノ章 “出逢い”

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度々、踏み外しそうになる彼を支えるのは なかなか…きつかったけど… 彼を死なせたくない一心で わたしは彼を支え続けた… ようやく3階につく頃には彼も わたしも息切れをしていた… 今、3階の廊下にいるわたし達 わたし (結城 美月) 「あと…もう少しです…頑張ってください…!」 わたしは彼を励ました ? 「ハァハァ…ど、どうして…俺のために…そこまで…ッ」 彼はわたしを見下ろして来た… わたし (結城 美月) 「そんなの、貴方を死なせたく ないからに決まってます…!   貴方は知らない人だけど 人が死にそうなのを黙って見過ごせないんです…」 わたしは彼を支えながら 自分の部屋に向かって歩く ? 「…ハァ…し…死にそう…か…ゴホッゴホッ…」 彼は顔をあたしから正面に向ける 相変わらずふらついているから 支えるのが大変だったけど… なんとか、自室前につき わたしは彼を座らせて鞄から鍵をとりだし 自宅の扉を開け放った… つっかえ棒をして扉を開けっぱなしにしたまま… わたしは再び彼を立たせて家の中に連れていき 足でつっかえ棒をはずして扉を内側から閉める 家に来たのはいいけど…えっと… そ、そうだ…まず、体を暖めなくちゃ…
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