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度々、踏み外しそうになる彼を支えるのは
なかなか…きつかったけど…
彼を死なせたくない一心で
わたしは彼を支え続けた…
ようやく3階につく頃には彼も
わたしも息切れをしていた…
今、3階の廊下にいるわたし達
わたし
(結城 美月)
「あと…もう少しです…頑張ってください…!」
わたしは彼を励ました
?
「ハァハァ…ど、どうして…俺のために…そこまで…ッ」
彼はわたしを見下ろして来た…
わたし
(結城 美月)
「そんなの、貴方を死なせたく
ないからに決まってます…!
貴方は知らない人だけど
人が死にそうなのを黙って見過ごせないんです…」
わたしは彼を支えながら
自分の部屋に向かって歩く
?
「…ハァ…し…死にそう…か…ゴホッゴホッ…」
彼は顔をあたしから正面に向ける
相変わらずふらついているから
支えるのが大変だったけど…
なんとか、自室前につき
わたしは彼を座らせて鞄から鍵をとりだし
自宅の扉を開け放った…
つっかえ棒をして扉を開けっぱなしにしたまま…
わたしは再び彼を立たせて家の中に連れていき
足でつっかえ棒をはずして扉を内側から閉める
家に来たのはいいけど…えっと…
そ、そうだ…まず、体を暖めなくちゃ…
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