イド、自我、超自我

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何かの歌で、誰かが言っていた。 僕が変わっているんじゃない、周りが変わっていくから、僕がおかしく見えるんだ。 だから、自分がおかしいと思いたくなかった。 みんなが笑っているところで、必ずしも一緒になって笑わなければいけない道理はないわけで、そんなことが理由になってイジメに発展するのはおかしいし、どうせなら存在自体を無視してくれたらどれだけ気が楽になるのだろうと思ってしまう。 だって、イジメってこちらの存在を相手が感じているから起こるんでしょう? それならば、いっそのこと存在自体を忘れ去ってくれるのなら、息をすることさえ喜んで忘れるのに。 子供の世話を大人がするのは当たり前だと思っていた。 当たり前=世の中の常識。 常識に感謝することなんてないはず。 だから、親がすることに感謝する理由がわからなかった。 そのことを大人にいったら、なんとも言えない顔をしていた。 常識知らず、世間知らずって言って嫌われた。 小さい頭の中の世界と大きい頭の世界では何もかもが違っていた。 今でもわからないことはたくさんある。
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