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「んん……ふぁ」
軽く欠伸をし、ユメはようやく目を覚ます。
「むにゃ」
それでも体を起こすことなく、目の前をゆっくりと見渡す。
ユメが寝ている周囲には遠巻きにヒソヒソとしゃべり合いながら見ているだけの大人たち。
その視線は侮蔑か、哀れみか……。
まぁ、自分がどんな目で見られているのかキチンと理解すればこのボケボケな妹様も起きてくれるはず!と思っていたのだが……。
「ふぅ……」
と、綺麗な寝息を立て、目蓋を閉じようとする。
「起きろって言ってんでしょう!せっかくの休日なのだから外に繰り出すと言って出てきたのになんで公園で一時間も寝ているのよ!」
そりゃあ、最初は寝顔可愛いなって見守っていたけれどもそれだけで満足するアタシじゃないのよ!
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