第1章

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正月の雰囲気も段々薄れて来た1月10日。 年が明けて、2週目の出来事である。 居間のテレビは、その日の天気予報を 晴れ、冬晴れの暖かい1日になるでしょう、と伝えていた。 「ねぇ、カナミ~、はよ起きな学校遅れるよ~」 奥尻虹子は、台所で自分の弁当を作りながら叫んだ。 丁度、卵焼きを作り終えて、弁当箱の隅にセッティングしている時だった。
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