PROLOGUE “あれから”

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RINNE・RIGEL ────────────────── 動物が化けてから二百年以上経過する。体の構造を一新した独自進化現象により、小型だったイヌは車体を越えた。毒を体内に秘めた動物もいる。 狂暴化現象は大人しかった性格を一変させた。他種を喰い殺し、腹が減ったのなら同種すら喰い殺す。化け物が溢れたこの世界で、何の変化もなかった人間は犠牲(エサ)となるばかりだ。 だが知恵がある。壁を作り、動物と人間の関わりを閉ざした。同時に壁で囲んだ地域は国となり、日本という大陸だけで七つの国がある。 関わりを閉ざしたとはいうものの、人間はその探求心によって動物の狂暴化現象を解消させるべく組織を作り上げた。動物の討伐及び研究を主とし、再共存を目指す特別軍事組織。 動物討伐組織エタニティ、その上層部CBBS。 動物政治組織TLABL。この三つの組織が人類の救世主だといえよう。
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