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お陰で、自分の術中を目の当りにしてしまうことを余儀なくされた患者は、そのあまりにもグロテスクな状況にショックを受けて当然のこと。
腹が裂かれ、呼吸もままならないといった全身に負担がかかっている状態で、精神に大きな打撃が与えられてしまうわけなのだから、人によっては心臓マヒや脳溢血等を起こして死に至ってしまうのである。
けれど、それは経験した人間でなくては分からないことであるし、麻酔中の記憶は目が覚めてしまってからは忘れてしまっている人が多い。
ましてや、それらを検証する手立てすらない。
こうして、目には見えない副作用を抱えた全身麻酔は、その後も使われ続けるのだ。
知られざる副作用で、多くの人の命を奪いながら――――――
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