15.あなたの温もり

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「白河さん! 大丈夫!?」 「あ、すみません…」 そばにあった会議用のテーブルを支えにしたおかげで、なんとか倒れずにすんだ。 身体を立て直そうとすると、突然、頭に鈍痛が響いた。 再び背筋に悪寒を感じたが、何事もなかったように笑顔をつくった。 「あの、緊張が解けて安心したのか、急に気が抜けちゃいました…。 心配かけて申し訳ありませんでした」 「そっか…びっくりした。 それならいいんだけど…危ないから気を付けてね」
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