15.あなたの温もり

14/31
前へ
/31ページ
次へ
……痛い。 冷たい言葉が針の雨のように胸を突き刺す。 どんなに傷つくことに慣れても、やっぱり痛いよ。 「気にしなくていい。 彼なりの忠告だろうから」 凍りついたように固まる私の肩に、神谷センター長の手がやさしく触れる。 「…はい」 やっとの思いで振り絞った私の声は、今にも消えそうだった。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

584人が本棚に入れています
本棚に追加