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「迷惑とかそんなことを言っているんじゃない!
僕は君が心配なんだ!」
センター長の声が会議室内に響き渡る。
私は息をのんで、センター長を見上げた。
「神谷センター長…」
こんなに声を荒げて、真剣な目で訴えるセンター長を目にしたのは初めてだった。
「…ごめん。驚かせてしまって…」
「…いえ、私こそ心配して下さったのに、聞き分けが悪くてすみません…」
「そうじゃない!
…そうじゃなくて…」
センター長の瞳が切なく揺れている。
「僕は…僕は、君のことが…」
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