15.あなたの温もり

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私は他のスタッフに体調不良を隠して、そのまま業務を続行した。 仕事に集中していると、あっという間に時間は過ぎていく。 「白河さん、そろそろ帰れそう? もうみんな帰るけど…」 「あ、はい。 もう少ししてから帰ります」 時計の針はすでに定時を過ぎていた。 先輩に早く帰るよう促されたが、切りのいいところで終わらせたくて、強情な私はもう少しと粘る。 「大丈夫? 小雨のうちに帰った方がいいよ。 会社からも念のためにって帰宅指示が出てるみたいだから」 「あ、はい…。 ありがとうございます。 お疲れさまでした」
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