583人が本棚に入れています
本棚に追加
今回ばかりは自分の軽薄さに呆れてしまう。
こういう予測判断が人よりのんびりな上に、センター長の助言を安易に考えてしまうから、罰が起こってしまったんだ。
とりあえず反省は後にして、今は帰ることに専念しなきゃ。
コンビニに行って、携帯の充電器を購入しようか?
いや、そのまま駅に向かってタクシーを捕まえた方が早いかもしれない。
ありがたいことに、会社から歩いて数分の場所にある。
時折、意識が遠退いていく感覚を覚えながら、重い身体を引きずつようにして足を進めた。
数分ほどして、なんとか最寄の駅に着くことができた。
しかし、すぐに絶望感に追い込まれてしまった。
「嘘…」
タクシーやバスは長蛇の列ができていて、帰宅困難者で溢れ返っていたからだ。
今になって助言の重さに気づく。
自分の浅はかな考えが、結局は自身を苦しめる結果になるのだと。
最初のコメントを投稿しよう!