15.あなたの温もり

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今回ばかりは自分の軽薄さに呆れてしまう。 こういう予測判断が人よりのんびりな上に、センター長の助言を安易に考えてしまうから、罰が起こってしまったんだ。 とりあえず反省は後にして、今は帰ることに専念しなきゃ。 コンビニに行って、携帯の充電器を購入しようか? いや、そのまま駅に向かってタクシーを捕まえた方が早いかもしれない。 ありがたいことに、会社から歩いて数分の場所にある。 時折、意識が遠退いていく感覚を覚えながら、重い身体を引きずつようにして足を進めた。 数分ほどして、なんとか最寄の駅に着くことができた。 しかし、すぐに絶望感に追い込まれてしまった。 「嘘…」 タクシーやバスは長蛇の列ができていて、帰宅困難者で溢れ返っていたからだ。 今になって助言の重さに気づく。 自分の浅はかな考えが、結局は自身を苦しめる結果になるのだと。
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