15.あなたの温もり

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「白河さん、そろそろだけど大丈夫?」 「神谷センター長、ありがとうございます。 大丈夫です」 「緊張するかもしれないけど、僕もそばにいるし、何かあったらすぐ助けるから」 その言葉に少し気持ちが楽になった。 神谷センター長がそばで見守ってくれるだけで安心感が違う。 「ありがとうございます。そう言っていただけると、とても心強いです」 体調が悪いことは隠しておこう。 ひとまず、現段階で勘鋭いセンター長には見抜かれていないみたいだから、このまま貫けば大丈夫だろう。 「ただ、僕は午後から出張なんだ。 プレゼン終了後はすぐにいなくなってしまうけどごめんね」 「いえ、大丈夫です。 むしろお忙しいところ、すみません」 「すぐ謝るからね、白河さんは。 そこはお礼を言って欲しいよ」 神谷センター長と話したら、だいぶ緊張がほぐれた気がする。 センター長の助言通り、私らしいプレゼンをしよう。
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