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「白河さん、そろそろだけど大丈夫?」
「神谷センター長、ありがとうございます。
大丈夫です」
「緊張するかもしれないけど、僕もそばにいるし、何かあったらすぐ助けるから」
その言葉に少し気持ちが楽になった。
神谷センター長がそばで見守ってくれるだけで安心感が違う。
「ありがとうございます。そう言っていただけると、とても心強いです」
体調が悪いことは隠しておこう。
ひとまず、現段階で勘鋭いセンター長には見抜かれていないみたいだから、このまま貫けば大丈夫だろう。
「ただ、僕は午後から出張なんだ。
プレゼン終了後はすぐにいなくなってしまうけどごめんね」
「いえ、大丈夫です。
むしろお忙しいところ、すみません」
「すぐ謝るからね、白河さんは。
そこはお礼を言って欲しいよ」
神谷センター長と話したら、だいぶ緊張がほぐれた気がする。
センター長の助言通り、私らしいプレゼンをしよう。
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