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…なんて、こんな時まで私は何を考えているのだろう。
仕事に私情は持ち込むのはルール違反。
ここに集まっている人たちはたとえ職種が異なっていても、目指すものは一緒だ。
より多くの患者さんに優れた薬を届けられるように…みんな同じ目標に向かって努力して、社会に貢献している。
拳に力が入る。
意を決して聴衆の前に立つと、人が変わったように自分の闘志をぶつけた。
プレゼン中、私は我を忘れるほど没頭していたと思う。
正直、無我夢中で細部のことまではよく記憶していない。
ただ、会議室内に盛大な拍手が鳴り響いているのを感じた時、私の熱意が彼らに届いたことをようやく悟ることができた。
…終わった……んだよね…?
私、ちゃんと伝えることができた…?
拍手が送られても、いまいち現状を理解できていない私は、ふと一番後ろの席で見ていた神谷センター長へ視線を向ける。
神谷センター長は親指を上に立ててグーサインを作り、にっこりと笑っていた。
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