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そのサインを見た時、プレゼンは成功したんだとようやく信じることができた。
最後に決定事項の総括をクリアすると、予定していた時間よりも早く会議は終了となった。
満足そうに次々と代表の聴取者が会議室を退室していく。
神谷センター長は終了後、私の所へ真っ先に駆け寄ると、プレゼン発表の出来を褒め称えてくれた。
「とてもよかったよ!お疲れ様。頑張ったね。
みんな白河さんのプレゼンを賞賛していたよ。
君が高く評価されて、上司としてとても嬉しいよ」
「ありがとうございます。
そう言っていただけて、私も嬉しいです」
よかった……。
ここまで頑張ってきて、本当によかった。
しかし、緊張やプレッシャーから一気に解放されたからだろうか。
ふわっと体の力が抜けていくの感じ、重心を失ったようによろめいてしまった。
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