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「えー、なんでー?」
マサルは、これ以上セイヤに抵抗されないうちにスカートを思い切り捲りあげた。
「うわっ、ばか! マサル!」
まとわりついてくる手がいやでたまらず、セイヤは力任せにマサルの手首を掴んだ。
「いってぇーっ!」
叫ぶマサルの手首には、セイヤの爪が食い込んで、血がうっすらとにじんでいた。
「ああっ、ごめん。マサル……」
「大丈夫。たいしたことないっ……て……」
ふと、前かがみになって覗き込むセイヤの胸元に目がとまり、マサルはそのまま釘付けとなって言葉を失った。
セイヤのシフォンの胸元は少しだけ開いていて、白くてなめらかな胸とピンク色した乳首が目に飛び込んできたからだ。
(委員長……相当エロいんだけど)
マサルの下半身は、男の反応を示して制服のズボンを持ち上げた。
「マサル、痛くない?」
基本的に真面目でお人よしのセイヤは、マサルの手首を優しくさすって困ったような顔をした。
少しだけ眉間にしわが寄った表情がやけに色っぽくて、マサルのズボン中はまた一段と大変なことになっていた。
「え?」
セイヤの視線は手首から、様子がおかしいマサルの姿へと移った。
「なに……?」
リップが塗られたツヤツヤの唇は半開き、思い切り隙だらけの顔になるセイヤ。
もう、間違いなくマサルにとって、萌えど真ん中の表情だ。
「委員長……俺、我慢の限界!」
「な、なにがっ!」
ガバッと、勢いよくセイヤに覆いかぶさり力を込めて抱きしめるマサル。
「えっ?」
「いただきまーす!」
「わ、バカ! マサル!」
思わず大声を上げるセイヤ。しかし、また律儀に口元を押さえた。
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