第1章

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きらきらと光が溢れ、まぶしくて目を開けていられない。すると、園邑が上から覗き込むよう にして御崎の顔に日陰をつくった。逆光の中で園邑の顔が暗くぼやけ、はっきりとした輪郭さ えもたない。  「優斗、もっと顔、よく見せてよ。久しぶりじゃないか」  夢の中で御崎が呟くと、園邑がそれに答えた。  「本当は忘れたいんだろ、僕の事」  「そんな事言うなよ。俺は、ずっとお前の事だけを想ってきたんだ」  「僕が死んだら、僕たちはただの幼なじみに戻るだけ。ただそれだけの関係なんだ。恭ちゃ んはそれを望んでるんだろ」  「違う。そんな事望んでない。何でそんな事言うんだよ。優斗。行くな、優斗」  御崎の声は園邑には届かない。光の彼方に消えていく園邑を追いかけるが、御崎は追いつけ ない。  「優斗ーー」  そう叫ぶ自分の声で、御崎は目を覚ました。腕の中では桐野が寝息をたてていた。園邑にそ っくりな顔をして。
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