カブトムシ
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ふたりの子供は顔を見合わせて僕に言う。 ぼくは叱られてしまった。 「そりゃそうだけれど。ほかの友達で欲しい子はいないの?」 と言うと、 「みんな塾に行っているんだよ 」 ガブトムシよりテントリムシが現実か、とあらためて思わされた。 「カブトムシをくれるって、訪ねてきてくれたのはありがたいけれど、やっぱり自分たちで世話をするなり……、ね」
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