絵描きはゼロ戦乗り。

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 俺が、女を知らない部類に入り込んだのには、劣等感が深かったからだ。  それは俺の目の傷に由来している。学童になった時、黒板の教師の文字が明確に見えなかった。  そんな俺の授業体制に、教師は白痴同然に俺を扱った。  教師は俺を笑いの雑掌扱いにもした。幼い俺でも自尊心くらい持ち合わせていたのだが、学校という場所はそれを傷つける現場の他に、俺には意味をなさなかった。
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