第六章 ジャッカロープ 三

12/22
前へ
/152ページ
次へ
 船自体が、港に向かっていたらしい。 「名護、死霊チームの成長の早い子供を集めて欲しい。もしかして、発情期がある」 「印貢先輩、今、何時ですか?家に帰っていないというのは、本当ですね」  名護の傍で、女性の声が聞こえていた。名護も彼女といたのかもしれない。 でも、俺もそこで諦められない。 「ホー、二人分の、夜行バスのチケットと、某超有名遊園地のチケットと宿泊用意して」 「宿泊……って、泊まりなの」  俺が頷くのを見ると、ホーはしょんぼりしながらもチケットの手配をしていた。 「名護、聞こえたか?彼女と行ってきていいから」 「印貢先輩と行きます!死霊チーム全力で頑張ります!」  名護のやる気というのも、初めて聞いた気がする。 そんなに、遊園地に行きたかったのか。
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

158人が本棚に入れています
本棚に追加