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「……名護、どうして俺は持ち上げられているの?」
名護は、俺を見ると、相手に降ろせと手で示していた。
どうも、言葉をよく理解していないようだ。
「印貢だからでしょう。印貢の遺伝子に、どうも惹かれるようですので」
俺は春留に回答を求めて見つめてみた。
春留は、何度か頷く。
だから、春留は印貢の家の裏にいたのか。
どうやって訪ねたのかは分からないが、春留には意味があったのか。
名護がじっくりと答えを聞くと、
夜で、しかも海なので危険だと思い俺を持ち上げていたらしい。
「名護、今度は何だ?」
やっと肩から降ろされたと思ったら、今度は背中から抱え込まれていた。
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