1、幼馴染

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今日は晴れ、 俺はベッドから身を起こし、学校に行く準備を始める。 顔を洗って歯を磨き、朝食を済ませて、 制服に着替える。 最後に母さんから弁当を受け取ると、 いつも通り心配そうな顔で言われた。 「悠里(ゆうり)何かあったらすぐに連絡するのよ? クスリは? 持った?」 「大丈夫だよ、母さん……。 何かあったらちゃんと連絡するから」 そう言いながら玄関の戸を開けると、 そこには既に幼馴染の赤羽 竜(あかば りゅう)が立っていた。 「おはよう、りゅう」 おう。と短い返事を返した竜は、 当然の如く俺から鞄を取り上げた。 その行為に、思わずクスリと微笑むと「ありがとう」とお礼を言う。 すると、返事の代わりに、 ぽんっと頭を撫でられた。 「行ってきます」 「いってらっしゃい、 悠里も竜君も気を付けてね!」 手を振ってくる母さんに、 俺も手を振って答えると、 ようやく学校に向かって歩き出した。
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