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今日は晴れ、
俺はベッドから身を起こし、学校に行く準備を始める。
顔を洗って歯を磨き、朝食を済ませて、
制服に着替える。
最後に母さんから弁当を受け取ると、
いつも通り心配そうな顔で言われた。
「悠里(ゆうり)何かあったらすぐに連絡するのよ?
クスリは? 持った?」
「大丈夫だよ、母さん……。
何かあったらちゃんと連絡するから」
そう言いながら玄関の戸を開けると、
そこには既に幼馴染の赤羽 竜(あかば りゅう)が立っていた。
「おはよう、りゅう」
おう。と短い返事を返した竜は、
当然の如く俺から鞄を取り上げた。
その行為に、思わずクスリと微笑むと「ありがとう」とお礼を言う。
すると、返事の代わりに、
ぽんっと頭を撫でられた。
「行ってきます」
「いってらっしゃい、
悠里も竜君も気を付けてね!」
手を振ってくる母さんに、
俺も手を振って答えると、
ようやく学校に向かって歩き出した。
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