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「か、カナタ!これより、あなたが勇者として力を得るための儀式を行います」
はっ!と我に返り顔を引き締め真剣な声音に切り替わるアイリス
「わかった。僕はどうすればいいかな?」
「私が契約と継承の誓いを読みます。カナタは後ろを向いて目を閉じていてください。」
そう言うと、アイリスは何やら分厚い本を取り出した。
「わかった。こうでいい?」
言われた通り後ろを向き、目を閉じる。
「はい。大丈夫です。では行きます」
アイリスは手を僕の背中につけ、呪文?を唱え始めた
「我らの結びは絆ーー汝ー勇者の力を継しものならばーー時に剣となりーー時に盾となりーー我が元に安寧と祝福の希望をもたらす英雄となりたまえーー」
全て言い終わると、僕の体から淡く光が漏れ始め、体の中から心の奥底から力が漲ってくるのが伝わる
「これで勇者契約は終わりです。改めてよろしくお願いします!カナタ」
「うん!できる限り、僕が力を貸すよ!」
二人で笑い合い勇者として、僕は力を貸すことに決めた。
そうだ。翔!翔を探さなくちゃ!どこにいるんだろう……心配だ
なんて思考をしていると、僕の右手には知らない間に黄金に輝く剣が
「な、何これ?!」
「それは聖剣エクスカリバーです。勇者にしか持つこと、振るうことを許されない聖なる力を宿す剣です。そして、それがカナタが勇者である証なのです!」
誇らしげに、しかし、どこか無邪気な笑顔でいうアイリス。
僕の勇者の証、聖剣エクスカリバー
僕はこの剣とアイリス達と一緒にこの世界を救うんだ!今度こそ!守ってみせる!
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