術なし

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再びニ階へ上がり先程まで寝ていた部屋へ カーテンを閉め切っても仄かに明るい窓際に こんもりとした山が規則正しく上下している ー今日も快眠だな 羨ましいような呆れるような気分で その山へダイブした 「ヴっ!ふぁ?、、、あおい?」 そんなに重くないはずの俺の体重にも 呻き声を上げてゆーっくりと薄眼を開ける その目は俺が何処にいるのか探してるようだ 「起きて、慎吾」 そう言ってベットから降りようとすれば 先程までののろさは演技だったのかと思う程の素早さで 俺を布団の中へと引きずり込んだ 「ぶっ」 「さっむ~!」 今度は俺が呻く番 慎吾の腕に抱き込まれて息苦しさと共に 喜びがこみ上げる 「はぁ、蒼はやっぱ体温高いな。また寝そう」 耳元で聞こえる言葉に 大人しくしていた体を無理やり動かす 「寝ちゃだめ」 一度慎吾の胸元に顔を擦り付け ベットから脱出した
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