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「痛っ!痛いよ雪乃ちゃん!パパにそんなことして……」
駆け寄ってきた青井も無視して、立った隙に腹にも一発蹴りを食らわせておく。SPがついてきてはいたが、いつもの事だと分かっているので傍観している。
「お前達護りなさいよ!」
「呆れられてるんだから文句言わない!何でここにいるの?」
「お迎えだよ。パパ雪乃ちゃんが帰ってきてくれて嬉しくて待っていられなかったんだよー」
「キモイ」
「え?」
「青井さん、放っておいていいから行きましょう。遅刻したくないので!」
そう言い、服を掴んで黒塗りの車に青井を押し込んで自分も乗り込む。その横に父が無理やり入って来たのは言うまでもなく、着いた早々部屋に連れていかれる。
「おい、総監室だぞ?」
青井が言うのも最もだが、勝手にコーヒーを入れてソファに座って寛ぐ。
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