1人が本棚に入れています
本棚に追加
「氏名、生年月日、年齢……」
「青ノリがついています。白い前歯に。白バイ隊員さん」
250km/hのドライバーが言う。
時刻は、白バイ隊員もとったはずの、昼食時間後の、午後一時半くらいであった。
いっぺんに、あたりの空気が入れ換わった。
すべてを押し流しては、笑いの空気が、その場を染め上げた。
「えっ!」
と隊員が漏らすと、輪をかけて、笑いの混沌状態めいて湧いた。
結局、250km/hのおとがめはお流れになり、あらためて空気の重要性を、人々は再確認するのであった。
そしてこれが、空気が法と呼ばずになんであろうかの、好一例となったのである。
最初のコメントを投稿しよう!