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「ねぇ!みんな・・みんな・・気付いて!」
ドン!、ドン!、ドン!、ドン!
「ねぇ・・なんで気付いてくれないの・・ねぇ」
その時、ガラスに優美自身が映し出された。
「自分自身で望んだ世界じゃないのかな」
映し出された優美は不気味に笑った。
優美は後ずさりしながら、大声で叫んだ。
「今は望んでない!そんな世界!」
ガラスの優美は
「半年前の優美はどうだった」
ガラスの向こうには、4人の姿は無くソファーの上で膝子抱えて、テレビを見ている優美がいた。
チャイムがなり笑顔で玄関に迎えに行く。リビングに、二股を掛けていた男と一緒にもどってきた優美は笑顔だった。
ガラスが真っ白になり、今度はどこかのアパートの窓から部屋の中が映し出された。
「この部屋・・たしか」
部屋に中には、優美のマンションに訪れていた男と女が楽しく話していた。
ピンポーン
女が玄関のドアの鍵を解除したと同時に、ドアが勢い良く開き、優美が靴を履いたまま、部屋に上がり込んできた。
「あんたね、二股の反対側の女は!」
「ひーっ!」
「どうした、由紀子」
「ほ~この女由紀子って言うんだ」
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